ネコダです。
13歳で初経を迎えた後、次に来た生理はなんと9ヶ月後。
その次は半年後。
それから先はカウントさえしていませんが、
3~5ヶ月に一度しか来ない状態が何年も続きました。
正確に言えば現在(35歳)までずっとです。
が、私個人としては「回数が少なくて楽でいい」
とか思っていました。
プールとかで悩むこともない学生時代でしたから。
でもこれは不妊の原因でもある『高プロラクチン血症』
という症状からくる現象でした。
生理不順がずっと続いている方へ一度は読んでいただきたい記事です。
- 生理不順を10年放置した結果
- 多嚢胞性卵巣?卵巣萎縮?
- 原因は高プロラクチン血症
- 6年毎日基礎体温をつけ、通院しても治らなかった生理不順
- 6年つけた私の基礎体温表2冊
- 将来どう思うかわからない!まずは一度婦人科へ行こう
生理不順を10年放置した結果
初めての月経から10年以上経過。
社会人になった私は生理なんて
ほぼ気にすることない生活を送ってました。
なんせ数ヶ月に1度。
それも量も少なめ。
本当に悩みなんてありませんでした。
が、23歳の春。
月経が2週間近く続いてしまいます。
体調などに変化はなかったのですが。
さすがにこれは一度病院に行こうと思って
近くの総合病院の婦人科へ行きました。
ネコダはその当時既婚
(ネコダはバツイチですので一度目の結婚)
でしたが
夫婦共に妊娠は希望しておりませんでした。
でももしかするともしかするし…。
そうだったら事態は大変か
と思ったのもあります。
かなり気楽な気持ちで向かいました。
「どうせ、なんでもないだろう」と。
そしてその時に言われたことがまず
「月経の最中のため、
ちゃんとした検査をするなら終わった後に」
でした。
ただここで重要なことが2つわかりました。
多嚢胞性卵巣?卵巣萎縮?
私の体は健康そのもの!
だと思っていました。
人より体力もあるし大病や怪我もなく育ってきました。
しかし病院ではこう言われました。
『多嚢胞性卵巣』
『卵巣萎縮』
何それって感じです。
多嚢胞性卵巣とは
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患
文章引用元聖マリアンナ医科大学病院HPより
『卵巣萎縮』はそのままです。
卵巣が萎縮、
要は小さくなっているとのことでした。
多嚢胞性卵巣・・・何それと思うでしょう。
私は卵巣の写真を撮ってもらいましたが、
私の卵巣の中に
小さいまるがうじゃうじゃありました。
私「これが卵子ってことですか?」
医者「普通なら成長して排卵して月経となる所が、
ネコダさんの場合成長しきらずに卵巣から
出ていかずに留まってしまうんです。
それがたくさんたまっちゃっているんですね」
私「そうなんですか・・・」
医者「おそらく今まで生理だと思っていたのは
不正出血だったことがあるでしょう。
あと排卵が起こらないせいで
卵巣の機能が弱くなっています。
そのため卵巣が小さくなっているんですね。
ネコダさんの場合、
健常な人の卵巣の5分の4ほどの大きさになってしまっています」
私「え!?それってこのままだとどうなるんですか?」
医者「このままだともっと小さくなって
卵巣としての機能を失い、
若いうちに閉経しちゃうこともあります」
えー!?!?!?
それはさすがに良くないんじゃない!?
今(23歳時)は妊娠の希望がないとは言え、
いずれ当たり前のように
子供を産むかもと思っていたので、
ここで初めて焦りました。
私「あの・・・どうしましょう?」
医者「まずは排卵するかどうかですね。
排卵誘発剤を打ちましょう。
あと血液検査で原因を調べます。
ちゃんと月経が始まったら
終わった頃にまた来てください。
でももし1週間以内に月経が来なければ
その時も来院して下さい」
どうやら生理不順と言っても
原因は色々考えられるようで、
今は私の『状態』しかわからないので、
私が既婚ということもあってなのか、
きちんと原因を調べることになりました。
まさか・・・ここから長く通院が続くことになるとは
この時全く考えてもいませんでした。
原因は高プロラクチン血症
さて、排卵誘発剤はなかなか辛いものでした。
腕に打ってもらったのですが
これまただるい上にすんごく痛い。
それも普通の月経前より
なんだか調子がより悪く、
かなり気分が悪くなりました。
しかし5日後くらいにしっかりと月経開始!
正直、そんな注射とかで人間の生理現象って
ピタリと来るもんなのかと思いましたが、、、
人間の身体って不思議。
兎にも角にも、
まずは月経が無事に来たので一安心。
そしてまた血液検査をします。
更に結果を待って・・・
最初の来院から1ヶ月以上経ってから
やっと原因がわかりました。
私の生理不順の原因は
『高プロラクチン血症』
でした。
高プロラクチン血症とは
高プロラクチン血症とは、プロラクチンと呼ばれるホルモンが血液中で異常な高値を示す病気のことを指します。脳自体の問題であることもあれば、薬剤が原因となるともあります。プロラクチンは本来出産後の乳汁分泌に関わるホルモンですが、高プロラクチン血症は出産とは関係ないタイミングでの乳汁分泌、月経不順、不妊などの原因になることがあります 。
文章引用元メディカルノートより
それまで生理不順以外に自覚症状は全くありませんでしたが、
実はネコダ、女としては少し毛深いのですが
実はこれも高プロラクチン血症の1つの自覚症状なのです。
でも深刻に悩むほどでもないし、
それまでは何とも思ってませんでした。
まさかこんな病気に繋がる症状だなんて。
体質の1つだとばかり・・・。
さて、
『プロラクチン』はホルモンの一つなのですが、
他のホルモンにも関わりがあります。
『高』プロラクチンは
プロラクチンが高い数値で
出続けている病気です。
実はこのプロラクチンは
本来であれば量が減っていき、
そうなると排卵が起こって生理が始まるのです。
私の場合、
①プロラクチンを抑える薬を処方
②月経が開始するかどうか待つ
③→来たら同じようにプロラクチンを抑える薬を処方
④→来ない時は黄体ホルモン注射をして月経を開始させる
医者としては毎月1度は月経を経験させないと
卵巣萎縮に繋がってしまうので
とにかく
継続して生理を起こさせることが大事
だとおっしゃってました。
そして更に
医者「これからは毎日基礎体温をつけてください」
私「きそたいおん?何すればいいんですか?」
医者「普通の体温計ではなく、
基礎体温計というもっと細かい数値で
口で計る専門の体温計で
毎日決まった時間に起き上がる前に
はかる体温のことです。
これを記録していってください」
私「毎日!?あははできるかなー?
出勤時間の関係で起きる時間がバラバラなんですけど」
医者「とりあえず起き上がる前なら大丈夫ですよ。
起き上がったり動いたりすると
体温が変わっちゃうから(笑顔)」
私「・・・・・・(マジですか先生)」
ここから、私は毎日毎日基礎体温をつけることになります。
6年毎日基礎体温をつけ、通院しても治らなかった生理不順
病院からの帰り道、
「絶対に毎日記録なんてできぬ」
と思い調べたところ、
基礎体温計も色々あることが発覚。
私はアラーム機能と200日の自動記録機能がついた
ちょっと良い基礎体温計を買いました。
そして病気発覚した日に
プロラクチンを下げるための処方箋をもらいましたが
基礎体温には
何の変化も見られず。
仕方なく黄体ホルモン注射を打ちに行きました。
私「この注射って痛いですよね」
医者「筋肉注射だからね、痛いよね」
私「はい…腕痛いしだるいし…」
医者「じゃあ薬にする?」
あるんかい。
私「是非薬でお願いします!!!」
初めに言ってください先生・・・!!
このプロラクチンを抑える薬、
私の場合はちょっと多めの処方箋でないと
効きませんでした。
1回2錠だと来るけど、
1回1錠にすると黄体ホルモン強制月経開始コースへ。
簡単に書きましたが、これを試せるのは
1ヶ月に1回です。
それも月経開始するかどうか
待ってから通院するのと、
仕事の関係もあって
すぐに通院できないこともあり、
結局月経は1年の内に
10回も来ませんでした。
それでも
以前の生理不順の時に比べると
多いんですけどね!
働き盛りの自分としては
通院回数が少ないから良いのですが、
もしこれが不妊で悩んでるのだとしたら
この年月はかなりきついでしょう。
それも
この病気がわかった総合病院の婦人科が
通い始めて2年経たずに閉鎖することになり、
ちょっと遠いクリニックへ転院もしました。
6年ほぼ毎日計った基礎体温計には
寝ぼけて歯型をつけたあともくっきり。
買ってから12年経ってますが今でも使えます。
アラームが毎日きっちり鳴るので
電池は抜いてしまいましたけど。
26歳の時に離婚&引っ越しもしましたが
それでも電車で30分かけて通院は継続。
結局できちゃった再婚するまでの6年間、
通院を続けました。
6年つけた私の基礎体温表
エクセルで基礎体温グラフを
作った時期もあったりしたので
本来2年記録ができる基礎体温表は
6年で2冊にとどまりました。
ここに通院前に
毎日自動記録してくれる
基礎体温計の数値を書き出して
グラフにしていきました。
こちら↑は通院し初めの頃です。
基礎体温を計り慣れてなくて
見事に初めは失敗してますね。
数字が飛び飛びになってます。
左から右へ時間経過していくのですが・・・
高温期や低温期が全くありません。
そして
下に何か書いてあるのがわかると思いますが、
ここで黄体ホルモンを打ちます。
そうするとググーンと体温が上がります。
「これが噂の高温期か!!」
と人体の神秘に驚き、
一気に体温が下がった
いわゆる低温期になった日に
月経開始して更に感動したのを覚えています。
女の体って、凄い。
そんな事が毎月繰り広げられているのです。
本来ならこうなるのが普通なんだ
と科学的に納得したものです。
次の画像は高温期低温期が全くわからない時期の基礎体温表です。
一応月経っぽいのは来たのですが、
この感じだといわゆる
無排卵月経でしょう。
この間は仕事の関係で
通院ができなかったのです。
病院に行くまでは
これが当たり前だったんですけどね。
今思えばこの当たり前は
当たり前ではありませんでした。
もしこのまま気づかずに
無排卵月経を繰り返していたなら・・・
本当に私は子供が産めなくなっていたことでしょう。
将来どう思うかわからない!まずは婦人科へ行こう
今35歳になって思うこと。
「23歳の時に婦人科へ行って良かった」
本当にそう思います。
思春期や体が
大人になっていく過渡期だと
ありがちなのですが、
成人しても生理不順が続くようなら
一度でもいいから行くべきです。
婦人科へのハードルが高いなら、
まずは基礎体温計を買ってみましょう。
私の基礎体温グラフ2のように
高温期や低温期がないのはかなり危険です。
これは、
当たり前ではありません。
「別に妊娠したくないし」
「将来は欲しいけど今はいい」
そうかもしれません。
しかし生理不順は
何かしらの異常であることを承知してください。
理由を知っておくだけでも安心です。
私も23歳の時は別に
「子供産みたい!!」
「子供欲しい!!」
なんて考えていませんでしたから。
でも10年経ったときの私は
偶然でも婦人科へ通院した自分に
本当に本当に感謝しています。
生理不順、月経不順がある方、
まずは一度基礎体温を調べてみて
不安が少しでも膨らむようなら
婦人科へ行ってみて下さい。
あなたへの未来の投資だと思って、ネコダからもお願いします。
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