個人飲食店の集客実践レポート~2つの試練を乗り越えた屋外看板~

当サイト管理人ネコダです。
夫が飲食店を経営しております。

この記事では
集客に悩める飲食店経営者の皆様に
ネコダ夫店で実際にやってみて
効果のあった集客方法について
をお話しいたいます。

今回は

屋外看板

についてです。

  • 屋外看板って?
  • 立地次第で効果のあがる看板は違う
  • 第1の試練 看板を見てくれない
  • 見てくれる屋外看板
  • A型看板にメニューを貼った効果
  • 同じタイプの看板でも差別化をする
  • 第2の試練 見るけど入ってこない
  • 入りたくなる看板
  • 屋外看板って?

    屋外看板は文字通り
    屋外に設置されている看板
    でございます。

    と言っても色々種類はありますね。

    建物の2、3階あたりから道路側に突き出している看板、

    道路に置いてある看板、

    店舗外壁に張り付いてる看板…。

     

    とにかく色々あります。

    立地次第で効果の上がる看板は違う

    ネコダ夫の店は食事主体の飲食店で
    テイクアウトに特化した店です。

    デリカフェってやつですね。

    ※デリカフェのデリは
     デリカテッセン(delicatessen)のことです

    ※初めこの単語を聞いたときに
    「ちょっとやらしい店でもやるつもりなのか?」
     とネコダは思ってしまいました

     

    簡単にネコダ夫の店舗の立地をご説明致します。

    店舗の位置の概要
    ネコダ夫飲食店の立地

    駅から3分くらいで
    大通りから繋がる路地、
    元は商店街だった通りです。

    この通りは自転車2台が
    すれ違うのは余裕、
    車はかなり狭めな細い道。

    そして角から数えて
    3軒目がネコダ夫飲食店。
    大通りからはちょっと見えにくい場所です。

     

    初めに作ったのは
    内装工事中に作った看板でした。

    店舗の窓に
    デリカフェ近日オープン
    とA4の紙に一文字ずつ
    書いて張り付けただけ。

     

    オープンしてからも同じ場所に
    大きなDelicafe
    のカッティングシールを貼りました。

    今もあります。

    …内装工事費だけでいっぱいいっぱいだったので、
    他は自分達でやらざるを得なかった訳ですね。

    第1の試練 看板を見てくれない 

    が、これが効果があまりありませんでした。

    人が入ってきても
    「ここ何の店?」
    と訊かれてしまう始末…。

    その看板を貼った窓から
    行き交う人々の様子がそのまま伺えるのですが

    こっちを見もしない。

    何故か。

    人の目線
    店舗前を通る人々の目線

    図の通りなのですが、
    要は店舗の窓側に気を向けた人しか
    目に入らない看板だったわけです。

    今考えれば当たり前なんですが、当時ネコダは

    大きい文字の海外風な
    おしゃれ看板にしたーい!!

    としか考えてなかったので(笑)
    集客の事とか一切スルーです。

    ただこう言った看板でも

    路地の突き当り

    大通り(反対通りを歩く人でも目に入る)

    というような立地でしたら
    効果はあったのかもしれません。

     

    なんにせよ、
    ネコダ店には効果はなかったわけです。

    見てくれる屋外看板

    別の看板が必要だ!!

    通りの人々が普通に歩いていても
    目に入る看板が必要でした。

    そしてオープンして10日目くらいに
    店舗前にA型看板を設置することを決めました。

    A型看板の簡単な図
    A型看板

    A型看板、よく見るタイプですね。

    お金がないので既製品ではなく
    営業中に四苦八苦しながらネコダ自作。

    ここにコーヒーの絵と
    あったかーいコーヒーいかが?
    と書いて設置。

     

    すぐに効果を実感しました。

    「ああ、カフェなんだー」

    と言いながら
    店舗側を見ていく人が劇的に増えました。

    そしてこの看板を進化させると
    こちらに入ってほしいお客が増えてきたわけです。

    要は、カフェ利用だけでなく、
    食事やデリ(惣菜)の利用客です。

    書いていた内容は
    以下の通り変えていきました

    コーヒーいかが?+コーヒーのイラスト

    店内メニューのコピーを
    そのまま貼り出し
    (ネコダ夫がやった)

    「てづくり惣菜とサンドイッチのあるカフェ」
    の文字

    と変わっていくことになります。

    A型看板にメニューを貼った効果

    ネコダ夫がやったことですが、
    A型看板に店内のメニューのコピーを
    貼りだした効果なんですが・・・

    見てくれることは見てくれるのですが、
    結構素通りも多い?

     

    この看板に貼りつけたのは
    A4判のメニューです。

    近くまで行けば見えるのですが、

    ちょっと離れると
    何が書いてあるのか読めない。

    視力1.5のネコダ夫は見えてたのかもしれないけど。

     

    ここから看板系のサイトや本を毎晩読み漁った結果、

    アイキャッチ用の看板は文字を大きくが基本

    だと気づきました。

    そう、道行く人に
    一番初めに入る看板は
    とにかく遠くからでも
    見える&見やすくするのです。

     

    ネコダ店の場合、せめて
    一文字が10cm角以上で
    書かなければならなかったのです。

    A4に書かれた字なんて
    それこそ至近距離からしか読めません。

     

    ネコダ夫に文句言われつつ、
    A型看板には店を表す
    簡潔な単語を書くことに決めました。

    同じタイプの看板でも差別化をする

    さて、ここまで書いてどんな看板をご想像したでしょうか。

    多分こんな感じでしょうか。

    A型看板の例

    画像引用元ウリサポ楽天市場店様より

    こんな感じ?

    既製品でよくあるのは
    緑や黒の黒板タイプ

    ネコダは店の雰囲気に合わせて
    上記のようなものにしようと思ったのですが

    はす向かいの店舗がまさに

    黒い黒板タイプのA型看板だったのです。

    ついでにその店舗のとなりの店も黒い黒板…。

    後日向かいにも新店舗が入りますが、
    やっぱり黒

    いくら何でも被りすぎでしょー。

     

    一度、店舗前の通りの写真を歩く人目線で撮影。

    何色なら目につくのか・・・。

     

    そこで周りの店舗が使っている色とは
    別の色から選択することにしました。

    周りの店舗が使いがちだったのは

    赤、黒、白、ピンク(文字のみ)、茶色でした。

    そこでこれらの色は使わないような看板にすることに。

     

    書き直せるように黒板塗料を使用。

    上記の色を除き、
    なおかつ店の雰囲気に合う色は2、3色でした。

    迷ったので・・・
    雰囲気の似通った2色を両方買いました(笑)

    A型看板なので2面ありますからね!

     

    片方は学校にあるような
    普通の黒板より明るい緑色、

    もう片方は
    ちょっとシックな紺色の黒板塗料
    を使用して作りました。

    文字の色は
    目立つと言われる黄色やオレンジなどを使用。

    こちらは黒板用のチョーククレヨンを購入しました。

     

    そして今も使い続けるA型看板の完成です。

    店舗オリジナルA型看板写真

    店の雰囲気を壊さない程度に
    遠くからでも読める目立つ字を意識しました。

    どうでしょう?
    女性なら「おっ?」と思いそうですかね(笑)

    第2の試練 見るけど入ってこない

    ネコダ夫にこの看板に変えた時に、

    「メニューわかんないじゃん」
    とぶつくさ言われましたが、

    明らかに行き交う人々が
    たくさん看板を見るようになってきました。

    ちょろちょろっと店内へのお客様も増えてきました。

     

    が、
    見てもなかなかはいって来ない。

    結構興味深そうに見てても

    とにかく入ってこない!!

     

    ちなみにそわそわしている人に
    ネコダ夫は店舗外へ話しかけにいってましたが、

    ネコダ自身は
    そういう時に話しかけてきてほしくないタイプ
    なので
    ネコダ夫に言われても
    ほとんど話しかけにいくことは
    ほぼありませんでした(笑)

     

    この時ネコダは時間さえあれば

    ちょっと遠出をしてでも
    いい雰囲気や入ってみたいな
    と思うような店を外からジロジロ、
    入ってジロジロしていました。

    そして気づきました。

    やはり
    メニューがわからないと
    入りづらい。

    そら、そうですよねー。

    入りたくなる大型の看板

    ネコダ夫飲食店の店内メニューは
    冊子状のタイプで全部で全7ページ分、
    プラスで季節のメニューなども
    2ページ分くらいのボリュームでした。

     

    これらがほぼ入るくらいの
    大型のフレームタイプの看板を
    A型看板の近くへ設置。

    屋外用A1看板

    画像引用元tentsulight・Amazonより

    こんなタイプで
    重しを乗せることもできるものです。

    ここにとりあえず
    店内メニューを貼りつけてみました。

    看板位置の略図
    看板の配置図

    集客効果、
    絶大でした。

    ①道行く人はA型看板が目に入る。

    ②興味のある人がメニュー看板を見て、
     納得したら入店する。

    この流れが非常にスムーズになったのです。

     

    もちろん、
    メニュー看板見て去っていく人もいますよ(笑)

    そういう人は興味がなかったり
    値段や予算の問題だったりするのでしょう。

    そこは仕方ない!!

     

    この後は
    メニューをただ貼るだけでなく、
    老眼でも見やすいように
    屋外メニューをきちんと作り直したりもしました。

    A型看板もちょこちょこ変えたりして
    いまだ試行錯誤は続いてます。

    今後は英語表記なども必要かな、
    とかも考えてます。

    まとめ

    以上、
    集客に効果があった看板のお話でした!

     

    販促の道具は色々あります。

    サービスもインターネットを含み
    様々ありますが、
    まずは店に気楽に来れる人は

    店の近所の人やその店の前を通る人です。

    まずは
    その人たちの目線になった
    看板の設置を色々工夫することが大事です。

    ここは特にお金をかけなくても、
    手作りでもできることです。

    何より大事なのは

    見やすさ

    です。

    簡単なことだとは思うのですが、
    つきつめていくととても深いです。

    一度街を歩いて
    目に付くお店をチェックしてみてください。

     

    さあ!
    飽和しているな
    と感じつつある飲食店業界ですが、
    せっかく始めたご自身のお店なんですから
    頑張りましょう!